兵庫丹波グリーンツーリズムガイド

 山南町小畑の丹波原皮師養成林(約37㌶)が文化庁の「ふるさと文化財の森」に選定され、14日、文化庁長官室(東京都)で交付式が行われる。今後、養成林の整備に国の補助金を活用することができ、桧皮の安定供給や人材育成の推進が見込める。



 文化財建造物を保つための資材の確保と、技能者の育成を目的に、2006年度から文化庁が実施している事業。今年度、宮城県塩竃市の神社の境内林(桧皮)、沖縄県宮古島のイヌマキ林を含め3カ所を選定。全国で71カ所(桧皮は25カ所)となる。県内の単独選定は初めて。

 丹波原皮師養成林は和田、小畑の両自治会と市が所有。1999年10月、山南町と全国社寺等屋根工事技術保存会(京都市)が、桧皮を採取する原皮師を養成する研修林として覚書を締結した。2012年3月には丹波市と締結した。全国から集まった研修生が各地の林で技術を磨いたり、研修時に、はいだ皮を全国の国宝や重要文化財の屋根葺きに使っている。ヒノキはおよそ10年おきに皮をはぐため、2013、14年度に研修が行われた同養成林では、次回は7、8年後に研修が行われるという。研修生は現在31人(丹波市約10人を含む)。

 同保存会の山南町の正会員は、村上社寺工芸社(篠場)、大野檜皮工業(上滝)、石塚商店(梶)、友井社寺(阿草)の4社。村上社寺工芸社の社長で、同保存会の村上英明会長は「文化財の保護に桧皮の確保はとても重要。選定されたことで安定供給につながる。これを機に地元の小中学生にも養成林や原皮師のことを知ってもらい、次世代に継承したい」と言い、研修で指導員を務める大野檜皮工業の大野浩二さんは「桧皮の里と言われる地元の養成林が選定されて誇らしい。外へアピールするきっかけになる」と話している。

 

 

 

(写真)丹波原皮師養成林で技術を磨く研修生たち=山南町小畑で 

丹波新聞より

 

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