兵庫丹波グリーンツーリズムガイド

       

 文化庁は28日、2017年度の「日本遺産」を発表し、丹波焼の産地である篠山市をはじめ、「日本六古窯」のある全国の6自治体で申請していた六古窯にまつわるストーリーを認定した。篠山市は2015年に続いてのダブル認定。六古窯では昨年も申請しており、2度目のチャレンジでの栄誉となった。窯の火を絶やすことなく受け継がれてきた伝統が、日本を代表する遺産に認められ、丹波焼の里に喜びが広がっている。

 篠山市以外の自治体は、岡山県備前市(備前焼)、福井県越前町(越前焼)、愛知県常滑市(常滑焼)、同県瀬戸市(瀬戸焼)、滋賀県甲賀市(信楽焼)の5市1町。備前市が取りまとめを行い、今年2月、岡山県教委を通じて、文化庁に申請していた。

 日本遺産は地域の風土に根差した文化財群(構成文化財)をまとめた「ストーリー」を認定し、文化庁が支援するもの。単一市町村の「地域型」と、複数市町村にまたがってストーリーが展開する「シリアル型」がある。

 六古窯のある各自治体はシリアル型として申請し、「きっと恋する六古窯―日本生まれ日本育ちのやきものの産地」をタイトルに。縄文時代から続くやきものの技術を継承した生粋の産地で、「恋しい人を探すように煙突の煙を目印に進めば、『わび・さび』の世界へ誘いこまれ、日本の原風景に出合うことができる」というストーリーにまとめて申請した。

 ストーリーを構成する文化財は計55件。うち篠山市は、▽丹波立杭焼▽丹波焼古窯跡(県史跡)▽丹波立杭登窯(県重要有形民俗文化財)▽丹波立杭焼・作窯技法(国選択無形文化財)▽古丹波コレクション(県有形文化財)―の5つがある。

 篠山市はすでに地域型として、「丹波篠山 デカンショ節―民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」で認定を得ている。

 丹波立杭陶磁器協同組合の市野清治理事長は、「認定で丹波焼に注目が集まる。市などと連携して滞在時間を延ばす工夫をしたり、六古窯のほかの産地との交流も図りたい。そして、多くの人にやきものと産地に『恋』してもらえれば」と喜び、兵庫陶芸美術館の三木哲夫館長は、「産地に数々の追い風が吹いており、PRする上で絶好のチャンス。6月からは丹波焼の名品を展示していく。今回の認定がゴールではなく、スタートにして、この里がさらに栄えるようにしていきたい」と話した。

 酒井隆明市長は、「大変大きな喜び。里山も含めた景観は、城下町にも負けないので、外国人観光客からもっと人気が出るはず。今後も丹波焼の振興、六古窯の親交に力を入れていきたい」と話している。

 

 

 

 

 

(写真)構成文化財のひとつ、登り窯での焼成風景=篠山市今田町上立杭で

 丹波新聞より

 

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