兵庫丹波グリーンツーリズムガイド

                                                  

 兵庫県教育委員会は8日、兵庫陶芸美術館(篠山市今田町上立杭)が所蔵する丹波焼を重要有形文化財(考古資料)に指定した。県内ではこのほか6件を指定、また1件の建造物を登録文化財に登録した。篠山市内の県指定文化財は計27件となり、県全体では計860件となった。

 指定を受けた同館所蔵の丹波焼は、全但バス(養父市)の創業者田中寛氏が収集した壺や徳利など522点と、丹波焼の編年研究に使われた古窯跡から出土した13―16世紀の陶器の破片135点の合計657点。

 田中氏が収集した丹波焼は、生産が安定した室町時代から隆盛を極める江戸時代を経て、明治時代に生産された陶器群で、県指定美術工芸品2点を含む壺や徳利、甕、鉢など、広く流通した日用雑器が中心。全国各地の遺跡で出土した丹波焼との比較や型式編年、器形群の変遷研究などにも活用されてきた。

 古窯跡で出土した陶片は、丹波焼生産地の今田町立杭・釜屋地域の6窯跡と、丹波市内の2窯跡で採集されたもの。生産初期とされながら発掘調査事例が少ない中世の実態を知る資料として位置づけられている。

 また、丹波市山南町和田の狹宮神社本殿と天満宮の2棟も指定した。本殿は檜皮葺きの二間社入母屋造で豊かな彫刻装飾が特徴。天満宮はやや簡素な造りだが、端正な梁の装飾などがあり、ともに丹波市域の近世建築の質の高さと時代の特徴を示すものとして重要とされた。

 このほかの指定・登録物件は次の通り。

 

 ▽指定物件=旧小阪家住宅(尼崎市)、荘厳寺本堂・三社八幡宮(西脇市)、香美町の三番叟(香美町)、北条の五百羅漢(加西市)、旧小河氏庭園(三木市)▽登録物件=天満神社本殿(三田市)

 

 

 

 

(TOP写真)県重要有形文化財に指定された丹波焼(写真:T.Ogawa)

 

陶器の破片の一部(兵庫陶芸美術館提供)

 

 

  丹波新聞より